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今回は無線交信に内容を絞ってみます。
この動画はゲームの物ですが、戦闘中の交信はこんな感じになります。

[CoDMW2]Modern Warfare 2 アメリカ軍無線通信音声 英語1


[CoDMW2]Modern Warfare 2 アメリカ軍無線通信音声 英語2


どうですか?聞き取れますでしょうか?
これらの交信、よく聞いていると頻出する単語がありますので、これをまずは聞き取れるようになると良いかと思います。

まずアメリカ軍の無線交信にはパターンがあります。緊迫した戦闘中には手順を飛ばすこともあるかもしれませんが、概ねこのルールに従って交信している筈です。

1.「相手のコールサイン」 This is 「自分のコールサイン」
2.内容を話す
3.
Out:会話を終了する場合
Over:会話に返答が欲しい場合

です。コールサインは、この表のように、

300

単語を聞き間違えないように言い換えます。
コールサインがABCであれば、「アルファ・ブラボー・チャーリー」のような感じです。

では今回も内容別にまとめていきます。

1.了解
Copy that 了解
Solid Copy 送信内容は理解した
ACK 承認する
Correct その通り
Roger 了解
Roger That 了解。わかった。
Go Ahead どうぞ


2.聞き取れなかった場合、内容を確認する場合
Read Back 繰り返し、復唱
Say Again もう一度言ってくれ

※聞き取れない場合は、コードを使用して相手に伝えます。
1 聞き取れない
2 チョクチョク途切れる
3 辛うじて聞き取れる
4 聞き取れる
5 問題なく聞き取れる

例)
「B(Bravo)からA(Alpha)へ、受信状況確認、聞こえるか?」
Alpha, This is Bravo. Radio Check, How do you read? Over.
「A(Alpha)よりB(Bravo)へ、何とか聞き取れる。送れ。」 ※送れは返信くれという意味
Bravo, This is Alpha. Readhing [3] over.


3.無線でよく使う用語 陸戦編
In position 配置についた
Clear 敵はいない/敵は掃討した
Contact 接敵
Correct  その通り
Correction  修正します
Cleared Hot 攻撃していい時 ※「Cleared」で除去されたという意味。「Hot」は交戦中。対義語で「Cold」は攻撃中止。
Moving 移動する
Incoming 来るぞ / 敵襲
I got it 俺がやる / わかった
I'm hit 撃たれた
Vehicle destroyed 車両が破壊された
WILCO 「Will comply」の略。「了解。あなたに従います」という意味の無線用語。
Taking fire 攻撃を受けている
Under heavy fire 激しい攻撃を受けている
Enemy down 敵は倒れた
I'll be there そちらへ向かっている


4.無線でよく使う用語 ヘリボーン編
LZ 着陸地点。主に前線でヘリコプターやVTOL機・転換式航空機を着陸させるため、一時的に確保した場所を指します。
LZ Green 着陸地点は安全
LZ Yellow 敵の攻撃の可能性があり、注意して進入する必要あり
LZ Red 着陸ポイントにて接敵交戦中
LZ Hot ヘリの着陸は不可能、敵が着陸地点の傍にいる状況
RTB 基地に戻る時
Winchester 作戦遂行時に予定した弾薬が無くなった時 ※軍事用語で辞書にはありません
BINGO 作戦遂行時に予定の燃料が無くなった時
We are mission launch 作戦開始
KIA(Killed in action ) 戦死 ※戦争映画ではよく聞く単語です


5.無線でよく使う用語 対地攻撃(航空)編
Spot On 誘導レーザーが対象に照射された時
Suppressing 制圧射撃
Engage 交戦
Tallyho 目視で確認した


どうでしょうか?これだけ知っていると(とはいっても多いですが)、戦闘シーンで多少意味がわかってくるかと思います。